【明日】デジモンカードゲームにおいてアグロがベターである理由【勝ちたい】

こんにちはkoromonです。今回は初のデジモンカードゲームの記事になります。

私はといいますと、ハンドルネームからも分かるようにデジモンの大ファンです。*1

mtgとハースストーンの経験を活かすことのできるお気に入りのコンテンツのカードゲームとなればプレイしない理由がありません。

 

ブースター第1弾発売後にデジカを実際にプレイしたところ、アグロが非常に強い戦略だという結論に至りました。そこで、今回の記事ではLv.5(完全体)やLv.6(究極体)を目指すデッキと比較しながら、順を追ってその理由を解説していきます。

コロナの影響で1弾環境の大会は開催されないとは思いますが、1つの考察記事として楽しんでいただければ幸いです。

 

 

 

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ヘッダー用

 

はじめに

まず結論として、タイトルや冒頭にも述べたとおりデジカで最もベターな戦略はアグロ*2です。

予め断っておきますが、この記事はアグロ以外のデッキを否定するものではありません。*3あくまで、今のカードプールで勝つためにはアグロデッキが適していると述べています。

アグロデッキがベターである理由は5つありますが、それを解説するうえで以下のデッキリストをご覧下さい。

 

 

サンプルデッキリスト

 

☆デジタマデッキ

4× 《ウパモン》(BT-1)

 

☆メインデッキ

Lv.3(成長期)

4× 《エレキモン》(BT-1)

4× 《ゴマモン》(ST-1)

4× 《アルマジモン》(BT-1)

4× 《ガブモン》(BT-1)

4× 《ゴマモン》(BT-1)

4× 《ガブモン》(ST-1)

2× 《ベアモン》(ST-1)

 

Lv.4(成熟期)

4× 《ブイドラモン》(BT-1)

4× 《ゴリモン》(BT-1)

4× 《ブイドラモンゼロ》(Vジャンプ7月号)

 

テイマー・オプション

4× 《八神太一(デジモンアドベンチャーVテイマー01)》(Vジャンプ7月号)

2× 《石田ヤマト》(BT-1)

4× 《ハンマースパーク》(ST-1)

2× 《コキュートスブレス》(ST-1)

 

今回はこのブイドラモン軸青単アグロを例に解説していきます。私のいうアグロデッキは上記のリストを示していると解釈してください。なお、このリストはVジャンプの付録の太一を使うことが一番の目的になっているため、必ずしも勝つために最適化されているわけではありません。*4

それでは以下より本題に入ります。

 

 

理由1:成長期のデジモンはコストに対する働きが大きい

アグロデッキが優れている理由の1つ目は成長期デジモンのコストパフォーマンスの良さです。デジカはデジモンでセキュリティを5枚破壊してプレイヤーに直接攻撃することが唯一の勝ち手段*5です。

いくらコントロールのように振る舞っても結局はセキュリティを割って勝つしかありません。そして、セキュリティを割る効率を考えた時、最もその効率がいいのは成長期デジモンです。

 

成長期デジモンと究極体デジモンのコストを比較すると大体6〜8のコスト差があります。メモリーが6〜8あればアグロデッキなら2〜4体の成長期デジモンを展開することができ、展開した数だけセキュリティを割ることができます。しかし究極体デジモンは同じメモリーで1体しか場に出せず、現在のカードプールには究極体デジモンのコストに見合うセキュリティチェック枚数を持つカードが存在しません。

結果、究極体を目指すより、成長期デジモンを並べた方が勝ちに近きます。

 

 

理由2:横展開を咎めるカードがほぼ存在しない

今のところデジカにはmtgの《神の怒り》のような全体除去カードは存在しません。アグロデッキに有効なオプション(セキュリティ)という意味では4000×2火力の《ギガデストロイヤー》のみといえます。*6今のカードプールでは横にデジモンを展開されると、除去で盤面を返すことができないため、打点を伸ばすことに長けたアグロデッキ側はデジモンを並べるだけで勝てます。6ターンキルデッキと5ターンキルデッキが戦った時後者が勝つのは当然ですよね。

 

また、成長期デジモンは《ガイアフォース》や《コキュートスブレス》といった単体除去を意に介さないのに対し、究極体デジモンには致命傷です。

 

同様にブロッカーに関しても、アグロデッキとしてはテンポ*7ロスがないのに対して、究極体デジモンを使うデッキにとっては大きなテンポロス*8になります。

これらからも成長期デジモンを多く用いるアグロデッキの優位性が分かるかと思います。

 

 

理由3:アグロデッキはデジタマを上手く使うことができる 

アグロデッキは成長期デジモンの多さから安定して1ターン目から4ターン目の間にかけて孵化して成長期に進化→バトルエリアに移動→孵化して成長期に進化→バトルエリアに移動の動きができます。なんとこれだけで2打点が確保できます。

 

一方で究極体デジモンを使うデッキの場合はアグロデッキと比較して成長期が手札にない確率が高く、デジタマを活かすという観点で劣ります。デジタマは手札を消費しない軽い打点なので、デジタマを使えないということは、即ちテンポアドバンテージとハンドアドバンテージを失った状態で対戦している*9ことに他なりません。

 

 

理由4:事故率が低い

デジカにおける事故とは何か。それは成長期デジモンが初手に来ないことだと考えています。黄色などの完全体デジモン素出しが前提のデッキ以外はこの条件に当てはまると思います。これは理由3とも関連しますが、育成エリアの幼年期デジモンを経ていないデジモンは効果が弱いだけでなく基本的に3メモリー以上損をすることになります。お互いのメモリーを共有するこのゲームで3メモリー差はその時点で敗北を意味します。

 

サンプルリストでは成長期デジモンが26枚入っており先行時の初手に成長期デジモンが1枚以上ある確率は率は約98%です。

成長期デジモンが12枚、16枚のデッキの場合、先行初手成長期デジモン率はそれぞれ約76%、87%となっており、成長期デジモンの枚数の多いアグロデッキ側はゲーム開始前の時点で既に有利を付けています。カードゲームは確率のゲームなので、成長期デジモンが初手にないリスクに見合うリターンがない限りアグロデッキの優位は揺るぎません。

 

今回は初手と成長期デジモンに限定していますが、究極体デジモンを用いるデッキには、他にも以下のリスクが付き纏います。

 

①成熟期デジモンや完全体デジモンを引けず手札に死に札が増える(実質的に手札の少ない状況が発生する)

②究極体デジモンを引かずにコストパフォーマンスの悪い完全体で戦わざるを得ない状況が発生する。

 

これらからも成長期デジモンと成熟期デジモンのみを用いるアグロデッキが如何に安定しているかがわかると思います。

 

 

理由5:メモリー支払いの自由度が高い 

アグロデッキの最大の強みはメモリー調整の容易さにあると考えています。メモリー1で相手にターンを渡すことがデジカの定石であることは共通認識だと思います。アグロはメモリー1渡しに加え、メモリー1渡しに対してメモリー1でさらにターンを返すことに長けています。また、アグロデッキは相手の1アクションに対して2アクションで返すことも得意です。これはアグロデッキ側の選択肢が以下の3つに大別されることに起因しているからです。

 

①デジタマエリアの幼年期を成長期に進化させる(0〜1メモリー

②成長期を成熟期に進化させる(1〜3メモリー

③成長期を素出しする(2〜3メモリー

 

アグロデッキは細かなメモリー操作で相手より多い手数で展開し、かつ相手の動きを縛ることが可能なのです。普通に考えると相手より多く動けばそれだけ手札を消費し息切れするのですが、青いアグロデッキは多くの手札補充サポートによって息切れせず強い動きを押し付け続けることが可能です。青いアグロデッキが優れている理由に関しては後述します。

 

 

結論:明日勝ちたいならアグロデッキを使おう

これら5つの理由から勝つことを目的とする場合、アグロデッキを使うことがベターであると結論付けます。ちなみにアグロデッキに勝てるとするならば、《ミスティモン》などが採用できる黄色に最もチャンスがあると考えています。2弾は既にデザイン等が完了しているはずなので明確なアンチアグロカードが印刷されるのは3弾以降になると予想します。それまではアグロデッキが安定して強いのではないでしょうか。(しかも安い)

 

 

青いアグロデッキの優位性について

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締めの前に小話を挟みます。アグロデッキを組むうえで、4色の中で青単色(青単タッチ他色も含む)が優れていると考えています。理由は2つあり、その1つは《ハンマースパーク》の存在です。

《ハンマースパーク》はセキュリティとして非常に優秀で、メモリー1でターンを渡した時にセキュリティに埋まっていた場合1ターン確実に延命することができる最強セキュリティの一角です。セキュリティの《ハンマースパーク》をケアできるのは基本的に《ハンマースパーク》を使える青のみです。

 

また、《ハンマースパーク》の真の強みは手札に来た時にあります。理由5でも述べた通り如何にメモリーを操作できるかが大きく勝敗を分けますが、青は《ハンマースパーク》の存在からこの点に関して他の色に比べ大きくリードしているといえます。手札消費も青ならばほぼ気になりません。

 

なぜならば、青を使う2つ目の理由である《ウパモン》がいるからです。カードゲームではテンポとアドバンテージはトレードオフであることが原則です。しかし、青いアグロにおいては《ウパモン》がいるおかげでテンポとアドバンテージがトレードオフになっていません。この原則を覆すカードは基本的に壊れカードです。

 

潤沢な手札から最も強い選択肢を選び続けることができる点が青いアグロデッキの魅力だと考えています。以上、《ハンマースパーク》と《ウパモン》が青いアグロデッキを支えているという考えについて述べました。

 

 

最後に 

論理的におかしい部分や言い回しのくどい部分があったかと思いますが、ここまで読んでいただきありがとうございます。デジモンカードはまだまだ手探り状態でとても攻略のし甲斐があります。これからもブログとtwitterで少しずつデジモンカードについて発信していくつもりです。意見や感想などあればtwitter(@koromon_hs)にお願いします。

 

 

 

*1:好きなデジモンはコロモン、パイルドラモン、テリアモン、ベルゼブモンブラストモード。曲はEVO。

*2:mtg wikiによるとアグロは積極的に攻め立てるデッキの呼称。デュエル・マスターズでは速攻に該当する。この記事では、コストの軽い成長期や成熟期で安定した早期決着(4〜5ターンキル)を目指すデッキをアグロと定義している。

*3:自分もできれば究極体で勝ちたい。

*4:自分の使っているデッキリストで解説した方が正確に書けると思ったため。除去コントロールのようなデッキが出てこない限りミラーマッチ(同型戦)であまり強くない太一は恐らく不要。勝ちに行くなら《ピーターモン》と《ティンカーモン》のパッケージが無難。

*5:ライブラリアウトは割愛。

*6:《フラウカノン》や《ハンマースパーク》はアグロデッキに対して勿論有効だが、これらは究極体デジモンを用いるデッキに対しても同様。

*7:テンポとは、この記事においてはゲームに勝利するまで時間という意味で用いている。例えばセキュリティを1枚割るのに対して7マナと2マナでは後者の方がテンポが良いとなる。

*8:2コストのブロッカーに対してアグロデッキは2〜3コストで成長期デジモンを場に出すことで0〜1メモリーのロスで状況は変化しない。また、ブロッカーの生成に5コスト必要な場合はブロッカーを出す側が大きくテンポロスになる。一方で究極体デジモンはブロッカーのチャンプブロック(自爆前提のブロック)に対して大きくテンポロスになる。チャンプブロックをする側はアドバンテージで損をするがゲーム性上アドバンテージよりもテンポの方が重要な場面が多い。

*9:デジタマを1枚使ったプレイヤーと2枚使ったプレーヤーでは1枚の手札差があるといえる。